三味線の出張演奏
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お 客 様 の 感 想 

2006年1月9日 浜野蟹さん  九尾の狐さん

2007年10月14日
 LUNAさん タル=ガッシュさん

2008年1月9日 前座名人さん

2012年10月  Oさん


2006年1月9日

【浜野蟹さんのレポート】


2006年1月9日、高円寺にて開催された、おまささんのお誕生会イベントに行ってまいりました。

このイベント、第一部はこの日がお誕生日のおまささんが、「マーサ☆リノイエ」さまに大変身しての、三味線パフォーマンス。
そして、第二部は官能小説家・睦月影郎先生(ならやたかし名義でマンガ『ケンペーくん』なども執筆されています)をお招きしてのトークショー。お題は「フェティシズム」について(!)ということでありました。
睦月先生もつい一週間前がお誕生日だったということなので、いうなれば合同お誕生会の趣向だったわけです。

まずはお三味線の演奏と歌。
いやー、恥ずかしながら三味線という楽器を近くで見たこともなければ、生音を聴いた経験もほぼなかったのですが、単純に音がとても心地よかったのです。
例えばテレビを通して聴く邦楽なんかだと、割と正月番組の印象も強かったりして、それゆえ自然な形で「お正月気分」が喚起されました。
もしかして三味線のチントンシャンの音は、日本人の「DNA」に刷り込まれている音なのかも知れないナーとか。

プラチナブロンドのウィッグに、キモノ風ドレスの艶やかな姿で登場されたおまささんが、端唄や長唄を次々に披露していきます。
朗々とよく通るお声に、スッキリハッキリの素晴らしい括舌(←すみません。稚拙な表現ですが)は、長らく歌手や舞台女優として活躍されていたキャリアを彷彿とさせるものでした。

またこの日の演目は、「ただ小難しい(なんていうと語弊がありますけど、まあイメージの問題として)邦楽」というものではなく、独特の演劇的要素も取り入れてあり、とてもわかりやすく聴くことができました。
黄桜のCMソング「♪カッパッパ・ルンパッパ」に合わせて、河童がお花見をするお話やら、或いはタイムマシーンを発明した「猫博士」が時空を飛んだらそこは吉原。猫博士は幇間になりすましてお江戸めぐり…というお話やら、と実に多彩でした。

途中でゲストの山口智恵さん(この方も女優さんです)が津軽じょんがらを弾くという場面もあったのですが、いわゆるフツーの三味線?と津軽三味線とは、外見からして大違い(ワタシ、こんなことも知らなかったんですが)。
おまささんが手にしていた三味線をレディーとするなら、津軽三味線はまるでおっさん的とも言える雰囲気でしたが、その剛胆な音も風格があり、これまた素敵でしたよ。


さて、そして第二部の「フェティッシュトーク」。
非常に残念ながら、これ、ここでは書けない話が満載で、もうバッサリ割愛させていただきます…。
トーク半ばからは、同じく官能小説家の館淳一先生も交えての対談となり、もー大変なことになってました。
面白かったですけど(ハハハ)。

興味の在る方は、先生方のHPなどへもどうぞ。
(リンク貼らないけど、どうぞ各人で探し出してねー。きっとすぐに見つかるでごわす。)
とまあ、そんなわけで、色々と盛り沢山で楽しいイベントでありました。



【九尾の狐さんのレポート】


【睦月お誕生会 三味線パフォーマンス】
開催日時:平成18年1月9日
場所:幸寿司(高円寺)
演者:マーサ☆リノイエ
賛助出演:山口智恵、松岡淳
ダンス:男前シスターズ(石塚亜希、梅崎藤子、姫野タマコ)

集まった観客は男女とも子供からご年輩の方までと幅広く、会場は満席。
マーサ☆リノイエは和服をベースにした、ジャパネスク・フォークロアといった衣装で登場した。
観客への挨拶を済まし、一曲目は正月らしく端唄「初春」を演奏。張りのあるしっかりした三味線の音が会場に響き渡る。また、これがマーサ☆リノイエの声も実によく通り、十分な修練を積んできたことをうかがわせた。

続いて二曲目は長唄「花見踊」。これは長唄の中では代表的なものだそうで、元禄期の花見の風俗を歌ったもの。
三味線の生演奏を聴くのは始めてという観客が多いのを配慮し、最初にスタンダードなものを持ってくる構成となっていた。
これは演者自身が解説を入れたことであるが、三味線という楽器は演奏中に弦がどんどん弛んでくるものだそうで、これはずいぶんと人間臭い印象を与える。このことが日本人には心地よい揺らぎのある音色となっているように思えた。

花見つながりということで、三曲目は河童の花見風景を描いた組曲「河童」。演目をつなぐMCはふんだんに笑いを交えたもので、最初は固かった客席も徐々にリラックスしてきた。
お芝居のパートでマーサ☆リノイエがひょうきんな河童の声を出すと客席の子供は大喜び。さらにはテレビCMで馴染みのある「黄桜酒造"かっぱの歌"」のフレーズが始まると、会場はさらにヒートアップした。
この「黄桜」は替え歌になっており、一番では楽しげな河童の花見を歌う。そこから転じて、二番は人間の環境破壊によって住処を追いやられる河童の怒りや悲しみを描いている。全体としてエコロジーテーマを謳ったものとなっていた。

四曲目は「博士の時空移転装置(吉原編)」。本パフォーマンスの主題である「三味線音楽に対する、演劇的アプローチ」を前面に押し出したもの。
まず、博士の発明品である「三味線型時空移転装置」という発想が楽しい。それをかき鳴らすことによって行きたい場所・時間へワープできるという設定で、三味線をSF的世界観においてしまうことでストーリーの自由度を高めている。
猫博士が時空移転装置で到着したのは江戸時代の吉原。ひょんなことから幇間になりすまし、お座敷を盛り上げる。
そこに突如乱入してきたのは男装の麗人3人組。石塚亜希、梅崎藤子、姫野タマコによる男前シスターズがホストのコスプレで「恋はマイアヒ」を舞い踊った。
さらには漫画「ケンペーくん」の主人公・南部十四郎がカメオ出演したり、滝廉太郎の「花」を三味線とハモる「日本で唯一の芸」を披露したりと盛りだくさんの内容で客席を大いに沸かせた。

ここでマーサ☆リノイエはいったん高座を降り、山口智恵による津軽三味線「じょんがら」。津軽三味線は長唄などに使われるそれと異なるそうで、 太棹と呼ばれるものらしい。音色は細棹のものに比べ、ずっと力強い。笑いの多かった前の曲から、会場の空気を引き締める効果のある「じょんがら」を持ってきた構成が非常に良かった。

そして最後の演目「しゃみ猫博士の冒険(再生編)」。猫博士が逃げた女房を求めて旅に出る、という演目で、山口智恵が耳に快い関西弁交じりの朗読、松岡淳が「へんてこ鳴り物」と称するパーカッションを担当。
途中、テレビ番組ウルトラQのフレーズなどのくすぐりも挟みながら、ストーリーはシリアスな方向へ展開。気弱だった猫博士がプライドを取り戻し再起を誓う、というところで幕を閉じた。このエンディングには涙ぐんでいた観客も少なくなかった。

そして、アンコール「Rock'n じょんがら」。ローリングストーンズ、ディープパープルなどのフレーズが入り乱れるグルーブ感たっぷりの作品で、再び登場した男前シスターズも踊りまくる。マーサ☆リノイエが三味線でベンチャーズの早弾き(!)を再現すると会場からは大きな拍手が上がった。
パフォーマンスは大盛況のまま大団円となった。
2007年10月14日

【LUNAさんのレポート】



2007年10月14日日曜日。マーサ☆リノイエさんの三味線ライブがあることを知り、 お友達を連れて行ってきたのであります。

場所は錦糸町と両国の間にある北斎通りにある ライブハウスでした。
お客さんも場所柄、お相撲さんが数人いらっしゃいました。

三味線といってもマーサ姐さんはベンチャーズやロックを取り入れた のりのよい曲も弾きこなす方なんですよ。

ナマズの紙芝居をしながら、解説を聞きながらの 長唄講座はとても勉強になりました。
初心者にはとても親切な解説だと思いました。

三味線を自由自在に弾きこなし、こちらまで 元気を頂いたような明るさになりましたw。

やっぱりマーサ姐さん、かっこいいです☆

こちらは3ステージありまして、 サバサビというお囃子ユニットも 一緒に合同で行ったのです。

1ステージはマーサ姐さん&サバサビジョイント。
2ステージはマーサ姐さんのステージ。
3ステージはサバサビステージでした。

初めて見たサバサビのステージは驚きと楽しさでいっぱいでした。
楽器は三味線が3本、ウクレレの変形したもの、ちんどん屋さんがよくたたいているチンドコタイコ?
(名前が分かりません・・・w。)が楽しい曲が次から次へと 展開するんですw。

お客参加型のライブで一緒に歌ったり、手拍子したりなど 本当、楽しかったです☆

一緒に行ったお友達もすごく感動して感想をアップしています。
あわせて見ると、どんなに楽しかったのかわかるかも・・・w。



【ダル=ガッシュさんのレポート】

何とも変わり種ライヴに行って参りました。

場所は錦糸町のアーリーバードというお店
亀戸から両国を結ぶこの通りはたまに通るんだけど、店の前の通りが北斎通りというなんて初めて知りました。

今日のライヴは、友達の友達でマーサ☆リノイエさんという三味線弾きの方のライヴ。
場所柄か、お客さんにはお相撲さんまでいらっしゃいました。
マーサさんの衣装も和服をドレス風にアレンジしたような衣装。
どこに売ってるんでしょう?ああいうの。

三味線というと着物に正座というイメージですけど、
でもマーサさんの演奏はベンチャーズやロックのスケールを交えながら、踊って唄ってというもの。
鳥羽絵という長唄の時は、紙芝居をしながら(鳥獣戯画にナマズのお話しとか)三味線を弾いたりもしていました。
初めてこういうものを見る人間にも実に取っ付きやすく、おもしろい演奏でした。

お座敷芸というイメージが強い三味線演奏でしたが、かなり目から鱗でしたね。
津軽三味線の本気演奏はじっ〜と見入ってしまいました。

こういう三味線に民謡って、日本人になんともいえない郷愁を思い起こさせる、そんな気がします。
聴いていて心地よくなってお酒もすすんでしまった

ライブとライブの間の映像もここには書けないけど、とても面白かったです。ポカ〜ンと口開けて見てました〜。
本当の芸人ってまさしくこういう人のことをいうんですね、

その後、ゲストに鯖さびというお囃子ユニットが演奏。
こちらはいわゆるチンドンのタイコに三味線、琉球のサンシンなどを使って、琉球や奄美の唄を演奏。

たぶん向こうの方なら、独特な口笛吹きながら踊るんでしょうね。
そういう習慣ないので出来ないけど、ついつい手拍子叩いて口ずさんでしまうような楽しい唄ばかり。

ともかく、こういう面白い演奏会知ってて誘ってくれた友人に感謝です。
これからも色々な曲を聞かせて欲しいと思いました。
2008年1月9日

前座名人さんのレポート】

「風の中の 懲りない  おいら」  2008年1月9日


三輪裕美子 という女優の名前にご記憶のある方はいるだろうか?

今から四半世紀以前、今も俳優として舞台を中心に活躍する加藤健一らと共演して、
当時は、ものおじしない新人女優として、結構高く評価されていた。

当時、それ以前はポップスの歌手として活躍していたとの噂を小耳にしたが、
歳ふるに従い、いつしか忘れていた。

大方、舞台女優として大成したか、女性に多い結婚を機に足を洗ったか、
郷里に帰り(どこだか知らないが)スナックのママにでも収まったものと、
さして気にも留めていなかった。

googleで検索すると、鎌倉市会議員に同姓同名の議員がいた。
かつてのアイドルが田舎の地方議員に収まる。
最近、無い話でもない。


一方、一昨年あたりから聞き始めた長唄三味線の流れの中で、
「マーサ☆リノイエ」なる三味線エンターテナーと邂逅した。

梨園の御簾内から一般への「長唄三味線」への普及に努め、
その公演は、爆笑トークで飽きさせない「伝の会」でさえ、
演奏の時は、正座をし、目を半眼に真剣な表情で、これにあたる。
確かに、正統の「長唄三味線」の伝播、普及には重要なことである。
だから、そんなものだと合点していた。

マーサさんの演奏は、それらとは、明らかに違っていた。
三味線を首から掛け(これは、異例である)
立ったまま、満面に笑みを浮かべ、
唄い(長唄では、唄方と三味線は普通別である)
時に踊る。

おそらく、封建的な芸界からは異端と処断されるのではと、
人事ながら、気を揉むほどである。

でも、面白い。
演奏中も、前後のしゃべりも、爆笑を引き起こすエンターテナーである。

初めて見たとき「一人かしまし娘」と思った所以である。

昨年末、そのマーサさんから誕生日ライブを案内された。
ゲストに三輪裕美子とあった。

会場は、両国と錦糸町の真ん中あたりにある北斎通り沿いのライブハウス。

ゲストに地方議員は、呼ぶまいと期待して出かけると、
開演前の客席では、昔日のビデオが流されていた。
ライブハウスで、絶叫しているのが、おそらく「三輪裕美子」さんなんだろう。
この時代は幼くして知らない。
山口百恵のバックコーラスをつとめていたことを、この後知る。
(それなら、見ていたかもしれない)

ライブの前半が、ゲスト三輪裕美子さんのライブ。
本来は、マーサさんが紹介すべきなのだろうが、
テナー奏者の店のマスターがMCを勤めるのに遠慮したのか、準備があったのか、
結局、お二人の絡みはなし。

後半が、マーサさんの「ポップ三味線」
「鳥羽絵・大津絵」をテーマにした演奏と、唄と三味線で綴る「伊勢路の旅」
比較的笑いを抑え、じっくり聞かす構成。

最後は、長唄三味線の音域の広さの披露か?じょんがら節から、ベンチャーズまで。

風邪治りかけのおいら、ぶり返すかと心配したが小康状態。
しかし深酒は遠慮とライブの終了をもって退散。

結局、マーサさんには、挨拶できたものの、三輪さんとは、言葉も交わせなかった。

ただ、その謎は、開演早々、種明かしされていた。

本多劇場の急勾配の客席から、ほのかな憧れを持って見つめていた「三輪裕美子」さんは、
田舎の議員なぞにならず、ポップ三味線の「マーサ☆リノイエ」さんに成長を遂げていたと。

四半世紀の謎が解けて、
風邪のぶり返しを気にしながら、
川向こうの風に吹かれての帰り道。